*2021年に開催される予定ですが、大会名はTOKYO2020のままです。
東京オリンピック「無観客開催」はあるのか?
新型コロナウイルスの影響で一変した世の中で、オリンピックの本質であるアスリートの目線に立ち、感動で人の心を動かすスポーツの力に意義があると、何としても大会を開催したいという思いが、大会組織委員会にはあるようですね。
そこで、大会組織委員会が考え始めているのが“無観客”で、オリンピックを開催してはということです。
無観客で開催する最大のメリットは、観客の安全が脅かされないことです。これは新型コロナウイルスの感染対策はもちろん、以前から心配されていた暑さへの対策にもなるということですね!
これも、新型コロナウイルス感染拡大の第2波の懸念が続く中、来年東京で迎えるオリンピックのあり方のキーワードの一つ、“簡素化”かもしれませんね。
確かに、無観客での開催となれば仮設の観客席や、警備員、観客向けの様々な対策費が必要なくなり多額の経費削減につながるのではないかという考えでしょう。
しかし、当然デメリットもありますよね!
まず、第1に考えられるのは観戦チケットの収入がなくなるという事です。(組織委員会の試算では、900億円と試算しています。)
次に選手の立場で考えれば、競技中の選手のモチベーションはダダ下がりですよね。
経済的にはどうでしょう?
海外からの観光客を期待する経済界のとって、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けたうえ、さらなる追い打ちをかけられた状況になるでしょう。
既に購入済みのチケットはどうなるの?
以前から、新型コロナウイルスの影響によってTOKYO2020が中止となった場合、チケット購入者に返金がなされるのか?規約の解釈を巡り物議を醸していましたね!
新型コロナウイルスの感染拡大を理由に東京オリンピックが中止となった場合、大会組織委員会が定める観戦チケットの購入・利用規約上、払い戻しはできないとしています。
また、延期等のスケジュール変更について、大会組織委は「損失の責任を負わない」としながらも、中止にまでいたった場合には、39条3項の特約により、チケット購入者への払戻しを行うと定めています。
現在、公式に発表されているのは(あくまでも予定みたいですけどね)
- 既にご購入いただいている観戦チケットは、原則そのままご利用いただけるよう検討を進めて参ります。
- 日程変更後に来場が困難な場合等には、希望者に払い戻しを行う予定です。
- 競技スケジュールや会場変更等により、既にご購入いただいているチケットをご利用いただけない場合には払い戻しを行う予定です。
無観客での開催の時はどうなるのでしょうか?
規約を読む限りでは、競技は中止されたわけではないので、払い戻し条件の「セッションが中止された場合」に該当しないと解釈できます。
となると、中止でない以上は「(組織委は)責任を負いません」 となります。
「それはないでしょう!」といいたいとこですよね!
そもそも、東京2020チケット購入・利用規約の作成時に「無観客開催」を想定していなかったからでしょう。
予定通りの開催が一番良いのでしょうが、経済的なダメージを最も少なくコストを抑えられるのは、「中止」でも「延期」でもなく予定通りの時期に無観客開催とすることではないでしょうか。
現状の「東京2020チケット購入・利用規約」を改訂し、無観客開催時の解釈をきちんと明記しておいて欲しいですね。
以上 パン屋さんになりたかったあっちゃんでした。
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