*2021年に開催される予定ですが、大会名はTOKYO2020のままです。
初めての内定取り消し再選考!
新型コロナウイルスの影響で中止となった、空手の東京オリンピック代表選考会(国際大会)が、一転して来春に実施されることになったからです。
これによって、全日本空手道連盟は代表が内定していた「組手」の2つの階級について再選考をおこなうようです。
というのも、東京オリンピックの開催が1年延期になり、世界空手連盟は来年4月に世界大会を開催することを決定したからです。
その結果、3月時点でランキングトップの佐合尚人選手が4447.5ポイントで、2位の篠原浩人選手が4275ポイントとその差は172.5ポイント。
染谷真有美選手が、3217.5ポイント、2位の森口彩美選手が2617.5ポイントで、その差が600ポイントとなっていて、その大会結果によって順位が逆転する可能性が出てきたからです!
空手では、この2人の他6人の選手が代表に内定していましたが、全日本空手道連盟はこの6人についてもいったん代表内定を取り消しました。
この内定選手6名(喜友名諒選手、清水希容選手、西村拳選手、荒賀龍太郎選手、宮原美穂選手、植草歩選手)については、来年の国際大会の結果に関係なく世界ランキングで日本人トップのポジションをキープしています。
このことから、表向きには2名と同じく内定取り消しにしたが、連盟は「代表内定は確実」としているようです。
東京オリンピックの延期後、国内で代表内定選手の再選考が明らかになったのは初めてです!
空手の代表内定取り消しが他の競技に与える影響は?
各競技団体は今年開催予定だった東京オリンピックに向けて、世界ランキングや選考会と言われる試合を経て代表内定者を決めています。
だが、1年後の選手の伸び代を踏まえて改めて選考という考えがゼロではないと思うのですが皆さんはいかがですか。
実は、他の競技でもそうした議論が出ているようです。
すでに選考会を経て代表内定を勝ち取ったにもかかわらず、もし再選考となった場合、代表内定を勝ち取っている選手には、何らかのアドバンテージを付けた再選考でなければならないのではと思います。
そうした配慮がなければ公平性を欠き、選手がスポーツ仲裁裁判所に訴える可能性も出てくるでしょう。
実際、選手選考を巡ってそういうことが起きています。
スポーツクライミングでは、男子の楢崎智亜選手、女子の野口啓代選手がすでに内定を決めていますが、国際スポーツクライミング連盟は日本の2枠目は男子が原田海選手、女子が野中生萌選手で決定済みとしていました。
突如選考基準が変更されたとする日本山岳・スポーツクライミング協会は新解釈の取り消しを求めスポーツ仲裁裁判所に提訴しているようですね。
また、出場内定を取り消すにしても、現在はコロナ禍の影響で選考大会が容易に開催できない状況にあります。
来年の東京オリンピックまでに、代表選考を決める大会が開かれなければ代表内定の取り消したとしても意味がなくなってしまうでしょう。
故障者が出た場合は次点を繰り上げ、または再選考の可能性が出てくるだろうが、現状では空手に続いて、すでに内定した選手の取り消しをする競技団体は、ないようですね。
以上 パン屋さんになりたかったあっちゃんでした。
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