*2021年に開催される予定ですが、大会名はTOKYO2020のままです。
IOCバッハ会長来日!「ワクチン全額負担」発言の真意は…?
IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長が来日。コロナ禍のため今年3月に東京五輪の延期が決まってから、初の来日になります。
この時期に来日した目的は、菅義偉首相、小池百合子都知事との会談を通して東京五輪の開催に向けた強い意思を国内外に発信するということでしょう。オリンピックの中止は、スポンサーやテレビ局の放映権料でIOCが得てきた多大な収入に大きな影響を与えるからです。近代五輪はこれまで戦争による中止しかなく、開催の可能性がある限りはそれを追求することはトップとして当然なのでしょうね!
首相や都知事との会談の内容は、ほとんどが予想通りでしたね。感染対策を徹底しながら「東京大会を実現し、成功させる」「そのために緊密に協力関係を築いていく」「観客を入れての開催を想定する」などです。その中で意外だったのは、バッハ会長のワクチン発言でしょうね。
ワクチンが完成していないにもかかわらず、選手、関係者に強制的にではないにせよ接種を求め、その費用について「IOCが負担する」と言うではありませんか。この発言を聞いて、これが日本への手土産だったのかと思いました。皆さんはどう思われましたか?
日本が治験などに慎重で、多くの医師がワクチンは来年の東京五輪開催に間に合わない可能性が高いと推測しての発言だとすれば、費用の全額負担は太っ腹でも何でもなく、間に合わなければIOCの負担はないわけですから!
東京五輪の費用は、今年開催されていたとして1兆3500億円。そのうち約1兆1500億円は、国立競技場の建設や業者への支払いに充てられています。大会の簡素化を求められた大会組織委員会は、2000億円の中から関係者の人数を減らしたり、施設の見直しをするなどで約300億円を削減したようです。
問題はこの延期費用をどこが負担するかです。収入の根幹を大会スポンサーやチケットの売り上げに頼る組織委員会は、国内外の選手団、スタッフら約3万人が受けるPCR検査や観客のチェックなど感染防止対策の費用は国に負担してもらい、組織委員会の予算から外すことを考えているようです。
バッハ会長は、延期に関する追加費用の負担についてはこう答えています。
「IOCと組織委員会は議論を重ねているが、時間がかかる。今の段階ではしっかりとした数字を出すことは難しい」
ワクチンとは対照的に、何とも歯切れの悪い回答ですね!主役であるべきアスリートたちとは懸け離れたところで議論は続きそうですね。
以上 パン屋さんになりたかったあっちゃんでした。
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